毎年のように東京や大阪で開催されるフィッシングショーへ一度でも足を運んだことのあるアングラーのみなさまならば、そこで繰り広げられる豪華で華やかな雰囲気に戸惑ったこともあるかもしれませんね...^^;
はい、かつてのいわゆるバスバブルの時代にはそりゃあ相当派手なものでした... まあ1年に1回のことですから、もちろん今も相当無理をして派手にはしていますが、スタイル抜群のおねえちゃんたちがきわどい服を着ていたりするものですから、いわゆるトーナメントシャツを着用しているプロと自称する人々の周りには、たくさんのちびっこだけでなく、ええ歳こいたおっさんも群がっていたものでした(苦笑)
そしてその会場では毎年、「画期的な新商品」が新たにリリースされるものだと、まるで集団催眠のようにみんながみんな思い込まされていたわけですね...orz
釣りが好きであればこそ、はい、誰しもそんなことを夢見るものですから、これは全員が全員通ってきた同じ道かもしれません。もちろん自省の意味も込めて...(苦笑)
そしてその新商品の宣伝武装のためには、”もれなく「新素材」を使っている!”という触れ込みが、無垢でいたいけなアングラーを洗脳するためには欠かせないことになるわけですね...
そして、新素材を使ってくれているものですから、製品価格がずいぶん高くなっていようが、まあ、なんとか納得してご購入、と相成るわけですね...^^;
もちろん本当に新素材を使っているならば、それはまっとうな商いとなりますから、喜ばしい限りでございます。^^
しかしながら、もし本当は新素材でもなんでもないとしたら???
はい、考えただけでも恐ろしいことですよね...
もしそうならば、今流行りのステマ、いわゆるステルスマーケティングの手法を、あろうことか、何の疑問も感じないままに昔から取り入れていたことになりますね... なんて先駆的な業界なんでしょうか...^^;
そうなればプロと称し、ある特定メーカーのものばかりを宣伝している人々というのは、万一それが新素材でもなんでもなかったとしたら、昨日今日あたりに新聞紙面をも賑わせている、あの鬼畜巨乳タレントと同様の罪になるといえるでしょう...orz
それでも、「ほし~~の!」って考えられるでしょうか??(爆)
おっとブラックジョークがすぎましたね... もとい。(笑)
上の画像は近日中に消去します。(苦笑)
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話を進めます。
さて、この小さくて汚い弊店(汗)、フィッシングエルモは長年にわたって「バスプロショップス社」のプロダクツを本気で熱いアングラー様に心からお薦めしてきているわけですが、
みなさん、バスプロショップス社の年間売り上げはいったいどのくらいだと思いますか???
これは一度記事でも取り上げたことがありましたかね。^^ はい、探し出しました、2年前の記事を。(ホッ) 抜粋しておきますね。
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以下過去記事抜粋
【ここで質問、「みなさ~~~ん、バスプロショップの売り上げってどれくらいだと思いますか? 年商いくらくらいだと想像しますか?」
また、「従業員数はどれくらいだと思いますか?」
答えはですねえ~~、驚きますよ~~、ナント!「3000ミリオンUSドル」~~~!!
つまり、「US$3000000000」~~~!! 「30億ドル」~~~!!
日本円にすれば、およそ「3000億円」~~~!!
ナント!たった1社だけで、日本の全釣具市場の売上高(ルアーだけでなくエサもすべてひっくるめて)を遥かに超えちゃっているんですよね~~~!!
なんだか悲しいというか、ホント、ビックリしますよね、、、^^;
そして、従業員数は、「ええぇ~~、こんなに~~!!」と驚愕の、「13000人」~~~!!
アハハ~~、規模の違いに、笑いを通り越して、ため息が出ちゃいますよね、、、(苦笑)
こんな超巨大にまで成長したバスプロショップだが、創業当初は釣具関係の売上が中心だったが、
ハンティング用品から、いまやナント!ゴルフ用品、アパレル関係までもが、凄く売り上げを伸ばしており、
スポーツ用品販売業としては、”スポーツオーソリティー”と並び、業界一位、二位を争っているそうですよ。
まあ、当店も誠に小規模ながら、もうバスプロショップス社とは15年来のお付き合いですから、ちょっとは貢献しましたかね。(笑)
それはそうと、「実際日本で売れてるの?」との私の問いかけに、
バスプロショップスの弊社担当者曰く、
「ロッドやリールを定番として長年揃えていただいているのは、日本ではエルモさんだけですよ!! 数も全然多いですよ!(笑)
もっとも、ルアーなんかは、他の問屋さんやお店さんから、一気に大量注文がはいりますが、、、 そこからは続きませんね、、、
一度きり、で終わることが多いですね、、、 どうしてなんですかね??」
と聞いてくるもんですから、日本のバスフィッシング事情をわかる範囲でお伝えしましたら、ちょっぴり悲しんでおられました、、、
私がバスプロショップブランドの商品を褒めまくるものですから、
担当者に「あなたほど、あなたの顧客ほど、バスプロショップを愛してくれている人はいない!!」なんて、お世辞の褒め言葉までいただいちゃいましたよ。(爆)
かといって、私はなにもバスプロショップの回し者ではありませんので、誤解なきようにお願いしますね。(笑)
でも、「バスプロショップを日本で最も愛しているのは、エルモのお客さん達!」っていう言葉、なんだかいいですね。アメリカとも繋がっているみたいで。(笑)
皆さん、これからもよろしくお願いしますね!】
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以上過去記事抜粋
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おっと、以前の記事では、日本の釣具業界全体の売上高を書いていませんでしたね...(大汗)
みなさん、日本の釣具市場はいったいどれくらいの規模だと思われますか???
考え中
考え中
考え中
考え中
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はい、答えはですね、みなさん釣具新聞ってご存知ですか?? コチラに掲載されています。^^
http://www.tsurigu-np.jp/article/information/other/2011166020917/
2011年度の時点では「1660億20万円」...
かたやバスプロショップス社、たった1社で、今の為替レートだと、
US$30億 x 83円 =「2490億円」!!
バスプロショップ1社と比べても、たった60%の売り上げしかないんです...orz
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というわけで誰でもおわかりですね、グローバルスタンダードで考えれば、もしバスプロショップス社のプロダクツの価格がノーマルとするならば、
そうですね、多くの日本人アングラーからは安物って後ろ指刺されるんですもの、
日本製の商品は不当に価格が高い、ということになりますね。
つまり、日本人の釣り人は世界的に見てずいぶんと価格の高い買い物を強いられているわけでございます。
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ここまではいつもの繰り返しになりますから(大汗)、じゅうぶんおわかりですよね。
今日はこの先が重要です。
冒頭に申し上げましたように、例えば毎年のように画期的な新製品が出てくる日本市場でございますが、
そしてもれなく「新素材」という宣伝用決めセリフを纏ってくるわけでございますが、
もし貴殿がその超画期的な新素材を開発した会社の社長、泣く子も黙るCEOだったとして、
世の中を変えるくらいの画期的な新素材を発明した、素材メーカーのCEOだったとして、
その大事な金の卵、大切な虎の子を、いったいどこに売りますか???
考えてみてください!! 本気で!! 貴殿がCEOですぞっ!!^^
そんな大事なプロダクツを、めちゃくちゃ小さな規模の市場で売りたいと思いますか???
たったワンシーズンだけでも流行り廃りが繰り返し襲ってくる、そんな不安定な市場に、あえて売り込みますかね???
最初の2~3か月だけは売れて、その後は特価でさばかれる、そんな悲しい市場なんて、マジで相手にしますか???
そうですよね、わざわざ相手にしませんよね。^^;
悲しいですが、釣具の場合、これが日本市場の現実なんですね...orz
すなわち、【現在の日本釣具市場にでは、画期的な新素材は売ってくれない!】という、悲しくも儚い現実があるわけですね...
社会人のみなさまなら、市場原理というものはそれほどドライでクールなことは身をもっておわかりですよね...^^;
はい、これは非常に重要ですから、もう一度繰り返しておきますね!!
【新製品という言葉にはちょっと注意しましょう。
特に、「新素材」って宣伝文句がついたら、疑ってかかりましょう。
なんてったって、『日本の釣具市場には、画期的な新素材を拡販するだけの力がないですから、売ってもくれません!!』】
憶えておくといいだろう。(笑)
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かといって、これほどくどくど注意を促しているにもかかわらず、まだまだわからずやさんはいらっしゃると思いますので、
そうですね、一例だけでも挙げてご紹介しておきましょうか。^^;
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おっとその前にみなさん、
コチラのフィッシングエルモ小話 「スラリとしたモデルの彼女とブランド信仰」は、
ご一読いただけましたか??^^;
この小話に関係する話ですので、お目汚しで申し訳ございませんが、事前にぜひご一読くださいませ。
http://fishingelmo.blog.ocn.ne.jp/americanlure/2012/12/post_3427.html
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はい、この小話ではゴアテックスという画期的な新素材を取り上げましたよね。
リリースされてもうかれこれ20年以上、もちろん年々進化を遂げながら、いろんな種類のゴアテックスがリーリスされていて、
「防水&透湿」という相反するポテンシャルを有する画期的な新素材繊維の分野では、現在でも巨大な市場占有率を誇っているのは確かですよね。
多くのアングラーのみなさんが、ゴアテックスの恩恵を被ったのではないでしょうか。^^ もちろん私もその一人です。^^
誤解なきようにお願いしたいところですが、めちゃくちゃいい素材です。^^
日本の釣具市場ではまちがいなく、最高級の素材とされていますから、
各メーカーがこぞってゴアテックスを採用し、非常に高価な価格で、最高級のレインウェアが毎年のように新モデルと銘打って、新製品展示会、フィッシングショーなどで発表してきますよね。
そしてその高価な「新製品」を清水の舞台から飛び降りる気合で、釣りが大好きだから、勇気を出して買っちゃうわけですよね。^^
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ですがね、みなさん、上でさきほど申し上げましたよね、
「日本市場は小さすぎて、画期的な新素材は売ってはもらえない!」って...
そのことを想い出してみましょうか。^^;
そうですね、
これは衝撃的すぎるかもしれませんが、
一目瞭然ですから、
動画をご覧くださいませ。^^;
実は、釣具業界はウェアの分野ではそれはまあ遅れている業界なわけでして、
最先端の、エクストリームな業界、そうですね、市場規模が圧倒的に大きい「世界の、グローバルなアウトドアアパレル」業界では、
「ゴアテックスが最高!だから高くてもゴアテックス買いなはれ!安物買いの銭失いになるなよ!」なんて言葉は、
はい、時代遅れな、化石級の痛い会話になってるのが現状なんですね...orz
おっと但し、さらに詳しく言いますが、釣具業界だけでなく、日本のアウトドア業界もこの悲しい傾向は同様でして、
やはり日本では釣りを含めたアウトドア市場全般の市場規模が小さすぎるから、
新素材を売ってくれないから、採用できないんですよね...orz
それでは、衝撃の動画をどうぞ!!
まず最初の、上の動画ですが、
右側が「ゴアテックス」社のもので、
左側がイギリスの「BHAテクノロジー」社の『eVent イベント』という新素材になります。
一目瞭然ですね。^^
もはや「防水&透湿」ってレベルじゃなく、遥かに「防水&通気性!」ってとんでもないレベルにいっちゃってますよね!!!
で! 実はこの新素材、2007年から市場にウェアとなってリリースされていますから、
はい、もうかれこれ6年くらいの長い年月が経過しているのもかかわらず、
日本ではどのメーカーも採用していないんです........OTL
はい、売っていただけないんですね.... 市場規模があれのせいで.....OTL
そしてあろうことか、ショップ店員まで「ゴアテックス信仰」に凝り固まっていて、そのため、そこから先へと一向に進めないんですね.....OTL
ちなみにコチラが「eVent」のHPです。興味がございましたらどうぞ。
http://www.eventfabrics.com/index.php
ではもうひとつ、衝撃の動画をご紹介しましょうか。
右側がゴアテックス社の「プロシェル Pro Shell」、
左側が2011年にリリースされた新素材、フリースで有名なポーラテック社の「ネオシェル Neo Shell」になります。
はい、こちらも~~~、一目瞭然!!
ネオシェルも「防水&通気性!」ってとんでもないレベルにいっちゃってますよね!!!^^
ロシア語の動画ということは、寒いモスクワやシベリアあたりでも、知られていて、もちろん売られているわけなんですが、
はい、日本はロシアよりも遅れてますね...orz
そうなんです、悲しくも日本製ではまだどこも採用できない... 日本メーカーには、日本市場が狭すぎて、アレですので、画期的な新素材を売ってはくれないんですね...
ネオシェルの詳細はコチラのHPをどうぞ!!
http://www.polartec.com/shelter/polartec-neoshell/
とにかく言いたいことは、思い込みによる「〇〇〇〇信仰」っていう病は日本では、
特に日本のバス業界では、「メガ〇ス信仰」とか「イ〇カ〇信仰」とか、他にもいろいろと蔓延っていますから、
くれぐれもご注意を! 早く抜け出してくださいね! っていうところですので、そこんとこよろしくってことでお願いしますね!!
つまり、以上長々と説明してきましたように、
今現在、アウトドアウェアの新素材戦争が勃発している、その真っ只中にあるはずの我らが業界でありますが、
それを知らないでのんきに、お客様に無理強いしているわけですから、
大反省ものだと思うわけであります...........orz
さあみなさん、安心して拙フィッシングエルモで本物の釣り道具をお求めくださいませ!!
特にセール中ですから、お早目に!!
もちろんいい釣りできたら、ご一報を!!
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いろいろと参考資料を見つけましたので、どうか心を真っ白にして熟読してくださいね。
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ゴアテックスと1口に言っても世代がいくつもあり、現行の商品にもいくつかの種類があります。プロシェル、パックライトなどです。ゴアテックスの歴史についてここで書き始めるときりがありませんので省略しますが、大まかに言うと、より軽く、より透湿性も高くなってきました(初期のゴアテックスは除く)。パックライトは軽量化のために透湿性を犠牲にした商品で、透湿性に関してはお世辞でも良いとは言えません(使った人はわかると思います。)アークテリクスなどに使われているプロシェルは1つ前の世代のXCRを改良したものです。モンベルが使っているゴアテックスについては、どのゴアテックスかカタログに記述がありませんので不明ですが、たとえばストームクルーザーの場合、海外の雑誌記事からの推測ですと、透湿性が重要な胴の部分はプロシェル、腕は軽量化のためにパックライトと推測されます。(知恵袋に限らず、ネット上の記事は間違いだらけですので気をつけてください。)
実験室で透湿性のテストをした結果は、実験の方法によって結果にばらつきが多く、また自社の製品のデータをよく見せるために実験方法や条件を自社の製品に都合良く設定したものも多いので、発表されている数値はほとんど信用できません。その中でかなり信用できるものとしては、米軍が測定した結果がありますのでグラフを添付いたします。
(Breathability
performance of some common outdoor fabrics. Higher values indicate better
performance: Test results from US Army’s Soldier Systems Center, Natick, MA
using a Dynamic Moisture Permeation Cell (DMPC), ASTM
F2298.)
これを見るとわかりますが、eVentはゴアテックスXCR(ひと世代前のゴアテックスの最高級生地)に比べて、湿度の低い場合4倍、高い場合でも2倍近くの透湿性があります。面白いのは、最新の東レのエントラントの方が、ゴアテックスより高い数値をたたき出していることです(1.5-3倍)。エントラントと言えば、昔は安くて蒸れる雨具の代表選手だったのですが、今の製品ではゴアを超えちゃっているというのは、東レも名前を変えるなりして、もっとまじめにマーケティングすれば良いのにと思います。このデータは少し前のデータですが、ここ数年で、評判の良い新しい素材も次々に出てきていますので、今やゴアテックスが最高とはどう考えても言えません。
先ほども書いたように、実験結果だけでは実際の使用感はわかりませんが、自分が実際に使用した結果では、明らかにeVentのほうがゴアのプロシェルより蒸れません。これは着て歩いてみれば誰でもわかると思います。海外の記事、ブログ、フォーラムでもほとんど全ての人が同じ意見です。
ただし、eVentにはいくつか問題もあります。まず価格が高いことです。また、eVentを使ったウェアのブランドはマニアックなプロ指向のものが多く、日本国内ではほとんど買えません。これは日本ではゴアテックス信仰があまりに強いので、いくら良い素材でも他の素材はまったく売れないためです。登山店は無知か、または知っていてもめんどくさいのでゴアテックスを最高ということにしています。eVentの他の問題はプロシェルより重量があることです。ジャケットで約10%の重量増と考えるといいと思います。ただし、eVentの場合、透湿性が非常に高いので、ウィンドブレーカーとしても全く問題がなく、最終的には通常のゴアテックス+ウィンドブレーカーという装備から軽量化できます。
耐久性に関しては、総合的にゴアテックスと同等と考えていいと思います。また洗濯をしないと透湿性が下がるというのはゴアと同じです)。ゴアと同様Nikwaxで洗うと良いと思います。
最後に、雨具選びは素材だけではありません。安いものではありませんので、重さや使い勝手などよく検討して買うことをお勧めします。アドバイスとしては、下に防寒着を着る場合もあるので、大きめを選ぶこと(ただし大きすぎると風でばたつきます。)、軽いものでかつ脇の下に湿気抜きのジッパーがついているものを選ぶと良いと思います。またパンツに関しては、下半身は上半身ほど汗をかきませんので、素材はジャッケットほど重要ではなく、重量と値段、耐久性、使い勝手で選ぶと良いと思います。個人的にはパンツは痛みも激しいので、軽くて安ければ何でもいいと思っています。
http://img25.imageshack.us/img25/4396/beznzvu3r.jpg
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冬山用のシェルと3シーズン用の雨具とでは兼用になりません。
シェルを選ぶ場合は最悪のコンディションを想定して選ぶのが正解だと思いますが、実は山で一番厳しい状態というのは真冬ではなく、ちょうど氷点下にならないぐらいの気温での雨です。とくにそれぐらいの気温で大雨が降ると、長時間外にいれば何を着ていても水が入ってしまい、低体温症になりやすく非常に危険です。マイナス20度ぐらいで雪が降っている方がある意味ではよほど安全です。つまり冬用のシェルというのは、雨より雪を想定してデザインされているので3シーズンで使う場合ほとんど安全面でのメリットがないばかりでなく、着ると暑くて蒸れますし、また重いので持って歩くことが多い3シーズンでは非常に非合理的な選択と言えます。
しかもゴアテックス素材は、最新のアクティブシェルでもeVENTに比べて透湿性が著しく低いので、冬山で常に着るようなシェルとしても時代遅れです。なぜかパタゴニアは今年になって突然ゴアテックスを出してきましたが、(以前にも一度出していたことがありますが)、なぜeVENTにしなかったのか疑問が残るところです。ゴアテックスはマーケティングがうまく、歴史がある上にeVentに比べて知名度もあるので一番性能が良いと思われているようですが、全然そんなことはありません。
最新の透湿性のテスト(Backpackinglight.com
英語/閲覧有料)によれば、状況によってはゴアテックスよりモンベルのブリーズテックの方がかえって性能が良い結果も出ており(全ての状況で卓越した性能のeVentにはかないませんが)、ゴアテックスが時代遅れの技術であることは明白です。過去の米軍の調査でも同じ結果が出ています。技術的に簡潔に説明するのは難しいのですが、ゴアテックスが30年前に開発したePTFE素材は最新タイプでも基本構造は同じで、内側が高温になってはじめて中の蒸気を排出し始めるもので、それに対してeVentは内部温度に関わらずより多くの蒸気を排出することができます。つまり厳密に言うとゴアテックスには通気性はなく透湿性しかありませんが、eVentは通気性がある防水素材ということです。
eVentのジャケットはいまだゴアテックス信仰が蔓延している日本ではなかなか入手困難ですが、日本と同じく雨が多い英国のRABとMontaneのものが評判が良いようです。カナダの高級ブランドもeVentを出していますので、探してみるとよいかもしれません。eVENTを着てみればわかりますが、通気性はかなりウィンドシャツに近くゴアテックスに戻ることはありえません。ただし、素材はゴアテックスと同じくごわごわしています。
http://us.rab.uk.com/products/mens-clothing/shell/momentum-jacket.h...
http://www.montane.co.uk/products/men/shell/mohawk-jacket/413
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GORE-TEXに独占禁止法の疑い
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ゴアテックス vs E-Vent!マウンテンハードウェアのDry.Q Eliteの中身はE-Vent!?
ゴアテックス と E-Vent。さらには、最近でてきた高性能防水透湿性素材のDry.Q Elite。
その関係を解明する書き込みを2ちゃんねるで発見!
E-Ventを開発したのが英国BHA社
現在E-Ventの権利を持っているのがGE
近年、GEはE-Ventを各アウトドアメーカーが独自に付けた名前で売りだすことを許諾した
だから、MHW(経営陣はコロンビア)は、MHW製品に使ってるE-VentをDryQ Eliteという名前で売りだした
これとは直接関係無いが、GEは同じPTFE系防水透湿素材であるゴア社を
独占禁止法抵触として訴えを起こしている 他の防水透湿素材を長年にわたる工作で業界から排除してきたというものだ
コロンビアのゴア社決別宣言の強気は、このようなGEという後ろ盾があることも関係している
性能はゴアテックスとE-Ventはほぼ拮抗していると思う
ただ両者の顕著な違いは、E-Ventには通気性があるがゴアテックスには無いということ
もともとゴアテックスはPTFEの有孔膜のみを製品としており、通気性を持たせていた
(今でもテントに使われるゴアテックスはこのタイプ 第一世代ゴアテックスと呼ばれる)
しかし、PTFEは化学的にどうしても油に弱く(親油性)、油を吸うといっぺんに耐水性・通気性が劣化する
そこで、このPTFEに何らかの処理を施す必要性が生じ、BHA社とゴア社のアプローチに差が出た
ゴア社は、PTFEをポリウレタン膜で覆うことでその欠点を克服した
このポリウレタン無孔膜により通気性は無くなったが、耐水能力とメンブレン強度の向上を獲得した
肝心な透湿性能は、ポリウレタンに持たせた親水基によりH2O(水分子)が分子間移動で内側から外側へ運ばれてそこで蒸発し、
無孔膜導入によっても落ちることが無かった それどころか、水蒸気でなくとも(大きな水滴であっても)
同じように透湿出来るというのが大きな利点である
一方、BHA社は(詳しいことはよく知らないけど)PTFE自体の表面に分子レベルでの処理を施し、
PTFEから油を弾かせる技術を確立した これがE-Ventである
他の素材で覆うことをしていないので、元々の通気性が保たれているというわけだ
ただ注意したいのは、通気性があるから直接優れているというわけではない
主に求められる機能は防水透湿であって、通気性は人の好き好きで選べばいいと思う
まあ具体的には、暑いと感じる状態の時は通気性があったほうが、衣服内で体温に温められた空気が
外に出ていきやすいから適していると言えるかもしれない
また、E-Ventは水蒸気を通すことによって透湿機能を保っているので(それはPU導入前のゴアも同じだが)、
水蒸気以外、例えば液体の水をべっちょり内側からくっつけても透湿してくれないので注意
速乾性能のインナーを内側に着ることが求められる(素肌はNG)
DryQ EliteもE-ventの性質と基本的に同じだが、さらなる細かい改良はされているかもしれない
(接着剤や製法の改善など・・・それはゴア社も同じだが)
そこらへんはなかなか情報が無いね
ゴアテックスは元々デュポンの研究員であるビル・ゴアという人が開発し、
ドロップアウトしてゴアテックス社を起ち上げて今に至る 一方E-Ventの親玉はGEだ
ということは、昨今の動向は、表向きには出てこないが、デュポン対GEの化学分野における企業戦争が
この防水透湿素材についても発生していると考えていいのではないかと思う
この書き込みを見る限り、かなり信憑性が高いと感じます。
とても勉強になります。
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というわけでみなさん、ロッドは価格じゃないって人達が増えてくれるといいですよね?!
ここでまだ疑っている(汗)、そんなご新規様の参考となりますよう、
ちょっと分野は変わりますが、ひとつたとえ話をしましょうか。
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ある実話、いや、あくまでたとえ話?!
フィッシングエルモ小話 「スラリとしたモデルの彼女とブランド信仰」
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昔々あるところに、ジギングというソルトウォーターの釣りにハマって、連日青物を10尾以上釣ってくるご新規アングラー様がいました。
8月から行けば行くほど、そう連日ハマチ爆釣をやってのけてくれていました。
釣りって面白い! やみつきになってしまう彼がいました。
8月には5回も出船しちゃいました。^^
そして連日、天気のいい日の釣行でした。
「でもそろそろ雨にも遭遇しそうだな...」
そう考えた彼は大型釣具店ではじめて釣り用レインウェアを買うことにしました。
つい2日前には、ロッドとリールもそこで有名ブランドのものを10万円以上かけて買ったばかりでしたが...
なんてたってそこの店員が、
「やっぱり釣り用のレインウェアが最高ですよ! しかも安物じゃ、話になりませんぜ。
最高級素材のゴアテックスでなきゃ役に立ちませんぜ! ”安物買いの銭失い!” ってよく言うでしょ?!」と強く薦めてくるものですから、
それまでの釣果に気をよくしていた彼は、いままで1万円以上のカッパなんて買ったこともありませんでしたが、
清水の舞台から飛び降りる覚悟で店員の言葉を信じ、上下で10万円近くする最新モデルのウェアを買ったのでした。
それは彼が憧れていたある有名プロのプロデュースするモデルで、しかもこの秋冬用の最新デザインですからまだ誰も着ていません。誰ともかぶらないのは嬉しいものです。
そうなると雨が待ち遠しくなるから不思議です。
すると偶然にも9月の半ば、予約していたその日の釣行で、事前の天気予報の通りに、
朝は晴れていて秋っぽく涼しく、Tシャツの上に新品のかっこいいレインジャケットを羽織ると超快適な天候で、
午前10時過ぎからは、待ちに待った雨が降り出しました。
そして瞬く間に大雨に変わりました。
彼はもちろん早速下のレインウェアも装着し、涼しい顔でジグをシャクリ続けます。
「ムフフ... さすがは最高級素材、ゴアテックス~~~!! 凄い防水性! 快適な透湿性! 周りのみんな、ずぶぬれでやんの。用意してきてよかったあ。ムフフ...」
「あっ、アイツ、うらやましそうな顔でこっち見てるよ。ムフフ...」
彼の独り言は続きます。
「やっぱり高いものは間違いがないよ。最高だよ」
「周りのアングラーはみな安物のレインウェアだなあ...なんだあれ、チームエルモって赤いの?... 笑っちゃう... いいの買えばいいのに... ムフフ...」
どしゃぶりの大雨は僅か5分ほどで収まりました。ですが、しばらく小1時間あまり雨が続きましたが、11時ごろからは、くっきりと晴れ間が射したり、逆にまた小雨が降り出したりといった、いわゆる秋の不安定な天候に変わってきました。
曇ったり晴れ間が覗いたりしますが、日差しも心なしかきつくなっています。
そりゃあそうですね、まだ9月半ばですから。^^;
しかし彼にとっては、自慢である「おろしたてのブランドものレインウェア」は脱ぐという選択肢はありません。
「まだちょっと汗をかいたぐらいだしな... まだまだ最高にちょうどいい...ちょうどいい...」 どこかの自動車会社のCMのような呪文を唱えています。
周りの他のアングラーはというと、レインウェアを用意せずびしょびしょになったTシャツ姿の人も3名ほどいらっしゃいますが、
他の5名ほどの方はレインウェアを着ていました。中にはレインウェアを脱いで、それから気持ちいい着替えのTシャツに着替えた方もいらっしゃるようです。
おっと、釣果ですが、この時点では誰もサッパリ...
はい、全員がオデコ街道まっしぐらという困った状況です...^^;
雨といっても小雨が降ったり、そして晴れたり、という不安定な天候に変化しながら、正午過ぎになろうかという頃~~~、
「キャハハハハ!すご~~い、〇〇くん!」 うら若き乙女の歓声が上がります。
「フン、まぐれまぐれ... それにしても可愛い彼女連れでくるなんて、チャラいよな...フン...
でもモデルみたいないいオンナだな... ケッ...」 ブランドを背負った彼はそう呟きます。
すると~~~、13時前からは~~~、
「おお~~~ヒットーーー!!」
「きたで~~~!!」
他の数名のアングラーから一斉に声が上がり始めました。
すると~~~、船長からスピーカーを通したアドバイスが入ります。
「さあ~~~、地合いがきたで~~~!! ちゃんと釣ってよ~~~!!」
「よしきたっ!」
「ヒット~~~!!」
威勢のいい声が船中から聞こえてきます。
「ええぇ? みんな釣ってるよな... もしかして俺だけ?ボウズ??...」
ブランドを背負った彼はまだ1尾もヒットすらありませんでした。
「そういやあの彼女はまだだよな。よかった俺だけじゃなくて...ホッ.....^^;」
焦りにも似た気持ちになりますが、なんとも情けない話ですが(汗)、
「いやあ、いままで竿頭になったこともあるし、まあ大丈夫でしょ。これからこれから」と、
ブランドの権威を羽織った彼にはまだまだ余裕があるようです。「主役は後から出ていくものよ~~~。みてろ、そのうち」
おもいっきりジグをしゃくり続けます。これでもか、これでもか、というくらいに。
ですが、彼のロッドは下には絞り込まれることはありません...
彼曰く、冷や汗が流れ出てきます。
「こんなはずじゃない!! いままでボウズなんかないし... こんなはずじゃない!!」
焦りはさらに募ります。
すると~~~、
「5尾目きたで~~~!!」 ずぶぬれTシャツがほざいています。
「ムキーーー!!」 彼のジャークはさらに激しくなります。 「ちくしょう!!」
「ウワ~~~、キャ~~~、
なにこれ~~~!!すご~~い!!
どうしたらいいの、〇〇くん??」 黄色い歓声が上がります。
一斉に他のアングラーはもとより船長までも彼女に目を向けます。
みんながみんな手助けしたいような感じです。^^
「フン!どうせエソかなんかだろ!」そう強がってはいるものの、ブランドの彼もチラっと彼女の方を振り向きます。
顔からは彼曰く、どうやら冷や汗が出ているようです。それも幾筋も。
しかし全員が注視しているのは彼女ただ一人... まるで彼は忘れ去られた存在です...
「ちくしょう... こんなはずじゃ...ちくしょう... なんとしても... あっ、でも冷や汗は誰にもみられてはいまい...」そんなことを考えながら、ひたすら前向きな彼は頑張り続けます。
「ウオオオォォ~~~~!!」 船内がどよめきで揺れています。
「なにがあったんだ???」ブランドの彼は耳を澄まします。
すると~~~、
「やったあ~~~!!大きいの釣れちゃったあ~~~!! ありがとう船長さん!! 超ラッキ~~~!! ウフッ」
「ブリや===!!」 全員の歓声があがります!! どよめきます!!
しばらくして船長の声がマイクを通して響いてきます。
「はい、あげて~~~! さあ帰りましょか。最高の終わり方や」
船は船首を港に向けて一目散に走り出しました。
「船長さん、ありがとう! 今日は暑くて暑くてしかたなかったから、風が気持ちいい!ウフッ」
「いやあ~、おねえちゃんにブリ釣られるとはな! ガハハ~!
それより午前中は雨でたいへんやったなあ。またきてな~~~」
「うううん、大丈夫。オッケー 昨日エルモの店長さんに、明日はまだ暖かいけど雨が降りそうだから、安物だからあげるってもらっちゃったの、カッパ。
超ラッキー!ウフッ
」
どうやらその日最後の最後に登場した本物の主役は綺麗な、笑顔が本当に素敵な彼女のようでした。
朝とはうってかわって照りつける太陽が眩しかったです。
悔しいですっ!!
了
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どうでしたか、みなさん??
笑っていただけましたか??
でもですね、これと同じようなことを、ことロッドに関して言えば、多くのアングラーがやらかしちゃってるんですよね.......OTL
ぶっちゃけ目を覆うような惨状なんですが、気づいていない.......orz
はい、巷では1000人中999人が最高級ロッドを薦めてくるのはまちがいありません...orz
完璧な重症患者だらけの、悲しき日本のバスフィッシング事情なんです...OTL
そりゃあ、私も20年以上前に初めてゴアテックスのレインウェアを購入して使った時には本当にびっくりしましたよ。「なんてすばらしい!なんて画期的な最高のレインウェアなんだ!ビバ、ゴア!」って。
でも、道具には適正ってのがありまして、はい万能ではないですよね...^^;
そこんとこ真剣に考えていただければと思います。
(余談ですが、ゴアテックス信者だらけの日本の釣り具業界ですが、海外ではそれではちょっと敬遠されちゃいますね... まあユニバーサルに考えればね... 続きは後日にでも...)
いいですか、ロッドの場合、その進化は1970年代以降、たいしたもんじゃない。
安い価格のロッドだから使えないってのは、そうのたまうアングラーのレベルがいかにまやかしで、とんでもなく重い病気ってことに、どうか気づいてやってくださいね。^^;
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さあみなさん、フィッシングエルモのお薦めする通称エルモタックルは、価格は日本ブランドよりかは遥かに安いですが、間違いのないプロダクツだらけですよ~~~!!
数日後にはセールを実施していくので、狙ってやってくださいね~~~!!^^
もちろんいい釣りできたら、ご一報を!!