猛暑、酷暑が続いてますが、みなさまお元気ですか??
長い夏休みの後でお仕事お疲れ様!の方もいらっしゃるでしょうし、これから夏休み!ってルンルン気分の方々もいらしゃるんでしょうね。
キツい日々が続きそうですので、どうかくれぐれも無理をなさらず、釣りも仕事もお楽しみくださいね。
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さて、先日の「エルモオリジナルルアー”サインポールアトラクション ラトリンログARB ELMO001”発売記念企画」、
はい、8月16日生野銀山湖において開催された『王道エルモスタイル ロッドワークアングラーふれあい祭』にご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!!^^
ベテラン燻銀アングラーの方々から、初めてボートフィッシングに足を踏み出された方々、それに当日急遽飛び入り参加された方もいらっしゃったりと、
お忙しい中お集まりいただきまして、あらためて心より感謝申し上げます。
今回のテーマはもちろん、「さらにさらに、もっともっと楽しくなるバスフィッシング!」^^ってわけでしたから、
酷暑の中釣ることだけが目的ではなく、熱いみなさまにとってなんらかのお役にたてたならそれこそ本望なことなのでした。^^
「めちゃくちゃ楽しかった!」って言っていただけて本当に心よりありがたく感じている次第であります。
そうですね、なにもロッドワークっていう真の技術の習得だけでなく、
今回はもっともっと大切なバスフィッシングの基礎である、
「一定の距離感でのキャスティングの重要性」とか、
「近距離でのアプローチ&ゲーム展開の必然性」とか、
「大移動の手段ではない、エレキの正しい使い方」とか、
そんなこんなの、とても大切なことが、しっかりと、基礎中の基礎的作法として身についた、
といいますか、はっきりとわかった!ことと思います!!
これって、何十年バスフィッシングをやってこようが、ましてプロって自称していても、メディアに出ていてさえも、
超愕然とされるかもしれないですが、実はできていない人だらけなんですね.....orz
そんなできていない人の釣り模様がバンバン放映され、アレレ...ってわけなんですね.......orz
はい、拙ブログで何度も何度も繰り返し言い続けてきた数々の非常に大切なバスフィッシングの決まり事、
例えば、ルアーは遠くに飛ばすものじゃないぞっ!幸せの青い鳥は近くにいるぞっ!とか、
近距離10M、15M、20Mでのアプローチを正確に磨け!とか、
エレキを一定の高速で操って、目線を先へ!準備を素早く!という”バンクバーナードメソッド”でキャスト精度を鍛えていけ!とか、
せっかくリールにはブレーキシステムが装備されているのに、ユルユルって何なの?ちゃんとブレーキ利かそうよ!とか、
そんなこんながいかに大事な基本であるか、それが痛いほど身に染みたことと思います。^^;
ですので、後はご自身でぜひ、いろんな水域に釣行されて、どんどんどんどんスキルアップを図っていってくださいね!!!^^
いえ、楽しみ方がはっきりとわかったんですから、もう何も心配する必要はありませんね!! もっともっと、めちゃくちゃバスフィッシングが楽しくなること請け合いですよね!!
みなさまがもっともっと幸せになれますようこらからも微力を尽くして参りますので、今後ともこの小さな拙店をどうぞよろしくお願いします。
また、今回参加できなかった、関東や九州や、東北や北陸、中部や中国、北海道や四国や、各地方の熱いみなさま、
次回開催するときは早めの告知を行いますので(大汗)、どうかその時を心待ちにしておいてくださいね!!^^
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それでは、今回のふれあい祭にご参加いただいた、あっぱれ猛者アングラーの大阪の高田氏から、お店冥利に尽きる、ありがたすぎるメールが届きましたので、ご紹介させていただきますね!!
昨年の年末からバスフィッシングを始められて、まだバスフィッシング歴が1年にも満たない高田氏ですが、
今回、初めてのボートフィッシング!という「大きな一歩」を踏み出していただいて、
メキメキとバスフィッシングが上達され、めちゃくちゃ楽しんでらっしゃいますので、
どうかご参考にしていただければと思います。^^
ぶっちゃけ、陸っぱりオンリーで10年以上経っている方々よりも、今後のバスフィッシングライフにおいて、遥かに、おもいっきり、バスフィッシング全体の醍醐味を思い存分楽しむことができることでしょう。
新しいこと始めませんか??
「GIANT STEPS」、大きな一歩を刻み込みませんか??
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それでは今日はコチラの、ジョンコルトレーンの傑作、「Giant Steps」を聴きながら、先を読み進めてくださいね!!^^
最新の理論で武装し音楽を切り開いていくコルトレーンの姿が、ここエルモに集ってくれる熱い王道スタイルアングラーのみなさまの姿と重なるのは、なにも私だけではありますまい!(笑)
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50年代、マイルス・ディヴィスのサイドマンとしてジャズ・シーンの注目を集めたジョン・コルトレーン。のちに独立し、自らのジャズスタイルを確立させるべく、さまざまな方法を模索していた。このアルバムはそうした試みが実を結び、新時代のテナーサックス奏者コルトレーンの革新性が誰の目にも明らかとなった、記念碑的アルバムである。
アドリブの基本原理となるコードチェンジを極限まで押し進めた、きわめてメカニカルな演奏は、当時のサイドマンには演奏が困難だった。途中でメンバーの交代も行われた結果、生まれたのがこの作品だ。しかし、聴いてみると実にスムースに演奏が展開されており、何度か聴けば音楽が論理的に構築されている様子がわかってくる。完成度の高い作品だ。(後藤雅洋)
エルモ謹製お正月福袋をお買い上げいただいた皆様の中には、このアルバムが入っていた方もいらっしゃいますよね?!^^ 実は熱いメッセージを仕込ませていただいていたのでした!!(笑)
興味がございましたらコチラ!!
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ジャイアント・ステップス(Giant Steps)は、ジャズ・サックス奏者ジョン・コルトレーンが1960年にアトランティック・レコードから発表したアルバム。
「ジャイアント・ステップス」は、複雑に変化するコード進行(1コーラス16小節中に長3度という珍しい転調を10回行う)と、♩=240を超えるハイテンポでの音数の多いサックス・プレイが話題となり、コルトレーンが従来のハード・バップから逸脱していることを示した。
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高田氏曰く、
【いつもお世話様です。大阪の高田です。
先日の生野銀山湖ではありがとうございました。
そして夜はごちそうさまでした。
あんな美味しい肉とにんにくを食べたのは初めてで、お酒弱いのにビール二本も飲んでしまいました(笑)
これがエルモブログの伝説の小話に登場していたあのステーキハウスか!実話だったんだ!と感動もひとしおです(笑)
初めてのボートフィッシングはといいますと、終止興奮しっぱなしの忘れられない一日でした!!
とりあえずスタートから帰着まで、興奮のため記憶が定かではありませんが、覚えてる範囲でご報告させて頂きます。
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朝一、湖畔前に集合しまして皆さんに挨拶を済ませ、ボートの受付をしようとすると、
まさかのフットエレキ船の台数が足りないというハプニング(笑)
「まあ、手漕ぎでもいいか」なんて考えていると、同じ参加者の鳥居さんから同船を申し出て頂きました。本当にありがとうございます!
そしてスタート、僕はボート初心者ですので操船は鳥居さんにお任せして湖上を走ります。
この時点で湖面に浮いているという現実にかなり興奮してまして、
「僕このまま釣りが出来なくても満足ですわ!」なんて話していました(笑)
桟橋東側の岬前で一旦全員集合しまして、そこから本格的な釣りのスタートです。
法道谷入り口の岬からスタートして徐々に中に入って行きます。
個人的にこの日はトップで浮かせて釣りたいと思ってましたので、
ペンシルポッパーをメインに流して行きます。
法道谷の中に入ってしばらくすると、
ペンシルポッパーを引いた後に泡が残るようになって来ました。
「水が悪いのかな?」なんて考えていると、
奥からフィッシングエルモプロスタッフの岩橋さんがものすごいスピードで! スピナーベイトを流しながら戻って来ます!!
そして一言!!「ここあまり魚いてないですね~」
もうそんなにチェックしたの!?と軽い衝撃を受けました(笑)
一通りチェックした後、次は湖岸北側を上流に向かって流して行きます。
しかしなかなか反応が得られません…
ペンシルポッパーが強すぎるのかな?と思い、
ザラスプーク→ザグバグまで落としてみましたが、
反応無し…
すると、出合橋手前のエリアで急にベイトフィッシュが多くなるエリアが現れました!!!
ルアーをラトリンログARBにチェンジし、
程なくすると~~~、
下から一匹浮いて来ました!!
よっしゃ!!と思いましたが、
ルアー手前でUターン.......orz
悔しかったですが、
めちゃくちゃ嬉しくて、
それからしばらく心臓のバクバクが止まりませんでした(笑)
そして出合橋付近のインターセクションエリアに到着
北へ向かうか東へ向かうか迷いましたが、北の段々畑方面を選択
しかしここも中に入ると程なくしてルアーの着水地点に泡が立つようになりました.....^^;
「ここも水が悪いのかな?流れもないし。もしかして上流はダメなのかな?」と思い、
本湖の方へもどり湖岸の南側を流しながら下流へ向かいました。
鳥居付近に到着して程なく上流側から一台のボートが~~~!!
岩橋さんのボートです!!
「ど、どうですか?」と聞くと、
「ええ、釣れましたよ。ザグスティックミノーで」とのこと。
ええ~そんなにあっさりと!?と思っていると、
僕の投げていたペンシルポッパーC67を見て、
ナント~~~!お手本を見せて頂きましたよ=====!!!
これには本当に愕然としまして=====!!!
僕と同じMクラスの竿で、20ポンドラインで、信じられないような動きをしてまして=====!!!
「あ、ありがとうございました」と言う事しか出来ませんでしたよ(笑)
その後、鳥居さんと操船を交代しまして、
いよいよ初めての操船です。
いや~参りました。完全にナメてました(笑)
岸から一定の距離でボートを流す事が全く出来ません(笑)
あっち向いたりこっち向いたりしながら(笑)、少しでも日影の多い湖岸南側をダムサイトへ向かって流して行きます。
ここからルアーをクランクベイトにチェンジし、
ここは一日中日影になってるやろうな、という場所とか岬の先端、その延長線上はスローダウンし何度かルアーを通しながらダムサイト方面へ向かいます。
途中風が強くなったタイミングでバズベイトにチェンジしましたが、
全くの無反応…
再度クランクベイトにチェンジし、レンジを徐々に下げ湖岸北側も流しましたが、
無反応…
タイムリミットも迫って来てます(笑)
ここでふと思いました。
朝は絶対浮かせて釣ったる!と思ってたのに、
今は厳しいからって理由だけでディープクランク引いてる…ブレブレやんか!!と(笑)
正に「あの頃の俺はどこに…」って感じです(笑)
ここでルアーを再度ペンシルポッパーに変えて上流へ、
朝ベイトフィッシュを沢山見かけたエリアへ移動します。
そしてエリアに近づいたんですが、
太陽の位置が変わって(当たり前ですね…)ガンガン日光が当たってるじゃないですか!
サンサンと降り注いでおります.......orz
こりゃ近づくだけ時間の無駄やな…と思い、
日影になってる対岸の立木エリアへ!!
ペンシルポッパーC66を動かしていると再度一台のボートが!! はい、岩橋さんです!!^^
岩橋さんのタックルを使わせていただき、スピニングでのジャーキングを体験した後、
あの、例の、バンクバーナードメソッドを見せて頂きました。
あんなスピードで!! あんな一定の距離で!! しかもめちゃくちゃ正確に!! ルアーを投げ続けられるのかと…
この日一番の衝撃でした=====!!!
そして岩橋さんから去り際に、魚のいるエリアを、スポットを教えて頂きまして。(笑)
さらにARAとかが良いかも、というヒントまで頂きました。(笑)
時間ももうあとわずかでしたので、もちろん必死でその場所へ直行します。情けないですが(笑)
程なくして到着、
ガレ場でショートポイントが形成されている、
気を抜くと見逃してしまいそうなスポットでした!!
ルアーの選択に迷いましたが、前述のARAというヒントと、どうしてもトップで釣りたかったので、
ザグバグかクレイジーシャッドに絞り込んで、
さらに風で少し波が出てましたので、あんまり動かすよりも音のアピールの方が良いかな~というのでクレイジーシャッドを選択。
帰る時間を考えると残り10分もありません。
エレキを低速で流しながらクレイジーシャッドを動かして行きます。
何も起こる事無く通過.....(苦笑)
ちくしょー!と思いながら、今度はボートを少し大回りさせてUターン。
先ほどよりも少しボートポジションを遠目に取って(15mぐらいでしょうか)、
エレキから足を離してボートを止めてからキャスト、^^;
着水後~~~!
ワントゥイッチでしばらくポーズさせていると~~~、
後ろで投げていた鳥居さんのスピナーベイトにヒットが=====!!!
うお~すげ~!!なんて思いながら~~~、
必殺のシバリングをしてると=====!!!
僕のクレイジーシャッドにもヒット=======!!!
まさかの同時ヒットです。(笑)
もちろん思いっきりフッキング!!
あがって来たのは25cmぐらいと小さいですが、ボート初フィッシュとなる嬉しい嬉しい一匹!
そして鳥居さんのバスはなんと46cmのナイスバス!!
しばし喜びを分かち合った後、急いで桟橋に向かいました(遅くなりましてすいませんでした)
サイズは小さかったですが、僕にとってはとてつもなく大きな一歩です!
桟橋に向かうまでの間ずっとコルトレーンのジャイアントステップスが流れてましたよ(笑)
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そんなこんなで大きなトラブルも無く、終止楽しいあっという間の一日でした。
当日ご一緒頂いた皆様、本当にありがとうございました。
そして当日の内容を記憶のままにまとめてみましたが、かなりの長文駄文になってしまいました。申し訳ないです。
僕の釣った小バスと、鳥居さんのナイスバスの写真は後ほど送付させて頂きます。
今回はこのような機会を与えて頂いてありがとうございました。
またお店にも顔を出しに伺いますね^^ 高田】
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ここでいきなり~~~、
フィッシングエルモ入荷情報=====!!
売り切れておりたいへんご迷惑をお掛けしておりましたが、
本日、フィッシングエルモオリジナルDVD「楽しくなるバスフィッシング教室」の第1弾、第2弾、第3弾が、再入荷しましたあ=====!!!^^
ご新規の熱いみなさま、どうぞよろしくお願いします。
http://www.fishingelmo.com/cp-bin/remiseCart/main.cgi?mode=cart&sid=1&g1=7%2E%82c%82u%82c&g2=
(最近、あのエルモオリジナルルアーのサインポールの2回目の販売直後、サーバーがダウンしてしまうというトラブルに見舞われてから、^^;
販売HPの方が手つかず状態になっていますが、(大汗)
これからボチボチとアップしていく所存ですので、
どうぞよろしくお願いします。
実は王道ロッドも黄金リールもお薦めルアーもいろいろと入荷しているのですが、それまではお電話でのお問い合わせなんかいただきましたら助かります!!(笑))
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さあみなさん、自分のバスフィッシングライフに、大きな一歩=ジャイアントステップスを刻み込みましょうよ!!
もちろんいい釣りできたらご一報を!!
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最後に過去記事を再掲載してお別れです。
2009/08/04
エレキはエンジンではない!「大移動の手段」とはけっして考えるな! 【「バンク・バーナード・メソッド」というスタイルが死語に瀕している】悲しい日本のバスフィッシングの現実、、 救えるのは君達熱いアングラーしかいない! の巻。
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ようやく昨日、梅雨明けが宣言された。これからは長くて暑い夏が続くから、くれぐれも体調管理には気をつけたいところだ。今年は冷夏との予想がされているが、果たしてどうなることだろうか。
さて、ご当地の「夢のフィールド加古川」であるが、せっかく梅雨明けしたにもかかわらず、先日土曜日くらいからの豪雨の影響で、今日であっても増水がひどく、釣りにならないくらいだ。
過去の経験上、たぶん1週間後くらいには一気に状況が良くなって、めちゃくちゃ面白い釣りが楽しめると予想できるから、行きたくてうずうずしているアングラーも多いだろうが、それまでは少し我慢して別のフィールドでの釣行をおすすめしたい。
以上のように、およそ1週間後から加古川独特のスタイルの釣りが満喫できると思うが、再三再四述べているように、安全第一でお願いしたいと思う。
ところで、ここ最近は陸っぱりのスタイルのエントリー記事が多くなっていたが、今回はボートからの釣りの釣果報告をご紹介しよう。これからのお盆の連休シーズンには全国各地でボートを借りて楽しむ人々が増えると思うが、微力ながらも参考になってくれたら幸いだ。
7月20日、関西随一のトーナメント・メジャーレイク「津風呂湖」にフィッシングエルモ・プロスタッフの岩橋氏が釣行した模様をお伝えしよう。
前日は滋賀県の西の湖に釣行していたために、非常に疲れが溜まっていたせいか、おもいっきり寝過した岩橋氏は、午前11時半頃フィールドに到着する。「もうお昼になっちゃった、、(笑)」
前回この津風呂湖に来たのは6月だったから、もうかれこれ1ヶ月半ぶりになる。「水が増えてるな。それにダムの放水は止まっているな、、」
この日の天気は、雨が降りそうで降らないような、非常にうっとおしく蒸し暑いものだった。
ボートをスタートさせる。水質はまあまあクリアーな状態だ。どちらかというと、「相対的濁度は減っていきつつある」傾向のようだ。
まずはメインレイクを探っていく。エレキを中速から高速で操作しながら、テンポよく探っていく。
このように軽く書いてしまったが、ここで話題は逸れるが、実際にフィールドで眺めてみると、日本ではエレキをエンジンのように使っているアングラーがほとんどだと思う、、、 「エレキらしさ」を駆使することのできるアングラーの数が極端に少ないように思えてならないのだ、、、
ほとんどのアングラーはおそらく事前にどこが「いいスポットであるか?」の情報を仕入れるのだろうか? 初めて行くフィールドなのに、どういうわけか「スポットからスポットへの大移動」をするばかりで、その間にあるスポットには見向きもしない。(笑)
また、スポットに辿り着いたら延々とそこに陣取ることになるから、せっかく他のアングラーがやってきても「入る余地」は残されてない。まるで誰も入らせないかのように、数時間もその1か所に固執する例も少なくはないだろう。誰にでも「アイツまだアソコにいやがんな。俺もやりたかったのに、、、」という苦々しい経験はあるだろう。
このように、ほとんどのアングラーを眺めてみても、もっぱらエレキを使うのは「ボートポジションの変更」の時だけって感じを受けてしまうのが現実だ、、、
バスアングラー全体の90%くらいはこのような感じではないだろうか、、、
日本ではエンジン禁止のフィールドが多いからそうなるのだろうか?
いやそれだけではあるまい! ライトリグを中心とした日本独自の疑似餌的発想によるバスフィッシングの弊害だといえなくもないだろう。
シンカーが軽いライトリグが主体であるために、エレキを流しながら釣りをしたこともない自称プロもいるほどだ。
実際に、エレキを「中~高速のスピード」で操作してながらキャストしている姿にはめったにお目にかかれない、、、当ブログで頻繁に出てくる「バンク・バーナード・メソッド」なるスタイルは死語に瀕しているといえなくもないだろう、、、
例えば、岬といえば誰もがすぐにわかる代表的なストラクチャー(地形変化)のひとつで、英語では「ポイント」と呼ばれることは、皆さんもご存じだろう。 よく釣り人同士で聞かれる「どこかいいポイント知らない?」という会話は、アメリカでは「???」となる誤用だということは、当ブログでは再三再四お伝えしてきた通りだ。(笑)
話を戻す。大きな岬(ロングポイント)であっても最近はあまり時間を掛けない人ばかりのように思う。
こんな状態だから、さらには【ほんの小さな出っ張り(これを「ショートポイント」と言うが)】なんかには全く目もくれない人がほとんどだ。
まずは上の写真をご覧いただきたい。
ではここで問題。あなたならどうやってこの水域を攻略しているだろうか?
すなわち、【(Ⅰ)のワンドエリア】でさんざん時間を掛けて攻めてみてから、【(ⅠA)の岬エリア】をほんの少しだけやってみて、すかさず【(Ⅱ)の橋脚エリア】へ移動し、そこであれやこれやとルアーを替えたりして、さんざんウロチョロしてから、また再び【(Ⅲ)のワンドエリア】をネチネチ攻めていく、といった具合に。
赤線の矢印のように、その間は【エレキでの大移動!】になっていやしないだろうか。これではせっかくの宝の持ち腐れである。これではエレキでなくともエンジンで十分なはずなのだ。
ここでは岩盤エリアに的を絞って見ていくが、以下の写真のように「エレキを中~高速で移動しながら、スピナーベイトやクランクベイトやバズベイトを撃っていく」のが【バンク・バーナード・メソッド】なのである!
ほとんどのアングラーが無視してしまいがちな【ショートポイント(小さな出っ張り)】の重要性を頭に叩き込もうじゃないか?!
一級スポットを他人の情報で得るのではなく、自分でチェックしていくとはこういったことだと憶え、どうかエレキを上手く使ったスタイルを練習していこう。練習すれば必ずできるようになってくるから。
では、またもやここで問題!
上記の岩盤エリアで、トップウォータールアーやジャークベイトではなく、スピナーベイトやクランクベイトを使って、「バンク・バーナード・メソッド」なるスタイルでバスを探していくとしよう。
下流側から上流側へと登りながら、ルアーをプレゼンテーションしていくわけだが、貴殿はどうやって攻略するだろうか?! ぜひ考えてみてほしい!
具体的には、左の写真のように、左手側に出てきたのは、いわゆる【ショートポイント】であって、例えば、出っ張りの長さが【1M X 1M】になっている。 さらには、ショートポイントの奥側には、かなりゴージャスなレイダウンというカバーが存在している。
エレキでボートを操りながら貴殿ならどこにどうキャストするだろうか? 全部で何キャストでこのエリアを見切るだろうか?
長くなりましたので、今日はここまででご了承下さいませ。ぜひ一度考えて下さいね。下手な絵ですみません、、、(笑)
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日本では忘れ去られた「本物の王道テクニック」!【知られざる「バンク・バーナード・メソッド」の真髄】をフィッシングエルモが初めて明らかにする! 熱いアングラーよ、「習うより慣れよ」! パート2 の巻。
http://fishingelmo.blog.ocn.ne.jp/americanlure/2009/08/post_8353.html
前回のエントリー記事では、【エレキはエンジンではない。「大移動の手段」とはけっして考えるな! ”バンク・バーナード・メソッド”というスタイルが死語に瀕している悲しい日本のバスフィッシングの現実。 救えるのは君達熱いアングラーしかいない!】と題し、日本では忘れ去られたテクニックに焦点を当てたが、今回はその続編だ。
非常に重要なことになるので、まずはコチラの記事から熟読しておいてほしい。http://fishingelmo.blog.ocn.ne.jp/americanlure/2009/08/post_e7c0.html
さて、実際にフィールドで眺めてみても、「エレキを中速~高速」で操作しながらルアーをキャスティングしているアングラーにはめったに出会わない。
例えば、エンジンの使用が禁止されている水域において、桟橋からボートをスタートさせると一目散に「どこか気になるスポット」に大移動する姿は目にするが、その次はというと「2番目に気になるスポット」へとまたもや大移動する。大移動の間には、1キャストすらしない案配だ、、
そして、到着したエリアでは「エレキのスピードは極端に遅く」、かなりバカ丁寧にそのエリアを陣取るような釣りをしている。エレキといえば、まるで「ボートポジションの変更」のためにだけ存在するかのようだ。
日本ではおよそ90%以上の人がこんな感じだと思う。どうしてこんなことになっているかというと、どこにでも存在するような”僅かな出っ張り”等の「いわゆるショートポイント」の重要性を理解していないからだと、フィッシングエルモ的には考えたからこそ前回からの記事にさせていただいた。
これは、いまだに大多数のアングラーが「大きな地形変化(ストラクチャー)」や「目に見えるカバー」だけしか意識していない証拠ではないだろうか。
さてフィッシングエルモ・プロスタッフの岩橋氏のゲームを進めよう。
ボートをスタートさせた岩橋氏は、まずはメインレイクを探っていく。エレキを中速から高速で操作しながら、テンポよく探っていく。
メインレイクを軽く1周するがアタリは得られない。メインレイクを出ると、まずは最初のクリーク(水路)へと入っていく。
クリークといっても、その幅は入口付近で「60~70M」くらいあるところだ。
クリークの中央あたりの水深はもちろんかなり深いディープレンジだ。すなわちここでは「ディープの隣接するシャロー」という地形変化を探していくことになるわけだ。
まずはインサイド側に的を絞り、下流側から上流側へと上って行く。スピナーベイトやクランクベイトを使い、いわゆる「バンク・バーナード・メソッド」を展開しながら、どこにでもあるような「ショートポイント」に注意を払っていく。
クリークの中に入ってから、僅か2番目のショートポイントが見えてくる。「1M X 1M」の三角形のような”ほんの僅かな出っ張り”だ。
出っ張りの向こう側に目をやると、【葉振りも申し分ない「かなりゴージャスなレイダウン」】に一瞬で目を奪われる。直径は60CMほどのかなり太い幹が、全長6~7M倒れこんでいるではないか。
ほとんどのアングラーならば、ショートポイントという地形変化(ストラクチャー)よりも、このかなりおいしそうに見える「ゴージャスなカバー」の方に真っ先に固執してしまうだろう。
しかしながら、この「かなりゴージャスなカバー」は、ショートポイントの先端から沖へと伸びる「ブレイクライン」という地形変化(ストラクチャー)には全く絡んでいないのが、周りの状況を観察していればすぐにわかる。
簡単に考えると、いくらゴージャスといえど「チビバスだらけ」になる可能性が高いと考えられる。
話を進めよう。
もちろんボートポジションを少し沖目に移動させながら、まずは「ショートポイントの手前側根元ギリギリ」にスピナーベイトをプレゼンテーションさせる。つまり、「下流側の水が当たらない方」だ。
着水後は、「1.けっこうカウントし、2.沈ませてから、3.ややスロー気味にリトリーブ」し、アタリがなかったら全速力ですぐさま回収だ。このスポットは「いわばフォロー的」な意味合いを持つものだから、ここではアタリがなくとも、たいして気にはしない。
回収し終えた矢先、ショートポイントの反対側、すなわち「上流側の水の当たる方」の根元から、ショートポイントそのものはかすめず、その延長線上にあるブレイクラインをかすめることができる「最高のリトリーブパス」を取ることのできる位置へとボートが近づいて行く。もちろんエレキのスピードは中速以上をキープしたままだ。
それまでにすかさずキャストだ!バックハンドキャストを駆使し、最高の位置にプレゼンテーション!
着水後は、「1.先ほどよりは少ないカウントで、2.先ほどより沈ませずに、3.先ほどとは逆にやや速めのスピードでリトリーブ」することを心掛ける。具体的には「水深80CM」程度をやや高速でリトリーブしているような感じだ。すなわち、「スピナーベイトのファーストステディー・リトリーブ」といった引き方だ。
ショートポイントの先端そのものはかすめず、その延長線上にある「ブレイクライン」に達そうかとするところで! リーリングだけではなく、
一瞬の「ロッドワーク」であおった瞬間!!
そう、さらにルアーのスピードが一瞬増した瞬間!
ブレイクエッジめがけて斜め下からデカい影が猛ダッシュしてくるではないか!
ひったくるかのようなアタック~~!! もちろん、おもいっきりフッキング~~!!
あがってきたのが、写真の【53CM 2300gのランカーバス!】だったのです。
ヒットしたプライムスポットは【2Mから6.5Mへと落ちていく急なブレイクラインエッジのちょうど真上、水面下80CMの点(スポット)】であった。
ここで前回のエントリーで出した質問を再掲しておこう。
では、またもやここで問題!
上記の岩盤エリアで、トップウォータールアーやジャークベイトではなく、スピナーベイトやクランクベイトを使って、「バンク・バーナード・メソッド」なるスタイルでバスを探していくとしよう。
下流側から上流側へと登りながら、ルアーをプレゼンテーションしていくわけだが、貴殿はどうやって攻略するだろうか?! ぜひ考えてみてほしい!
具体的には、左の写真のように、左手側に出てきたのは、いわゆる【ショートポイント】であって、例えば、出っ張りの長さが【1M X 1M】になっている。 さらには、ショートポイントの奥側には、かなりゴージャスなレイダウンというカバーが存在している。
エレキでボートを操りながら貴殿ならどこにどうキャストするだろうか? 全部で何キャストでこのエリアを見切るだろうか?
写真をご覧いただきたい。
例えば、①まずは根元あたりギリギリにプレゼンテーションし、②次は水の当たらない側の真ん中、③そして、あろうことかショートポイントの先端にプレゼンテーションしてしまい、④反対側の水の当たる側の真ん中あたりを攻めた後で、⑤レイダウンギリギリをかすめ、⑥レイダウンの先端側もきっちり撃ってから、通りすがりに名残惜しいので⑦またもや悪あがきでレイダウンを撃つ、といった具合に、、、
几帳面な性格であればあるほど、このように規則的にというか順番に撃っていくのではないか、、 しかも、岸際からのボートポジションの距離は一定になってしまっているのではないか、、 実際に近すぎるポジショニングのアングラーが大多数だといえよう、、
いったいぜんたい!エレキを中速以上で操作している時に、こんなに多くのキャストができるわけがないのだ!
ここでわかったであろうか?! そう、エレキを止めた状態で、もしくは超スローに操作した状態で、あたり構わず、とりあえず手数を撃つのが「バンク・バーナード」ではない!
ここぞというスポットに狙いを絞り、「エレキを中~高速で操りながら」テンポよく撃って、探っていくのが「バンク・バーナード・メソッドの真髄」なのである!
ハードベイトという集魚力があるルアーであれば、僅か一辺1Mのショートポイントでは、1投で決めてしまわなければ、いくらキャストしたところで、見切られておしまいである!
例えば、エレキのスピードが落ちる「ジャークベイト」等で、バスが5尾ほど一斉に追いかけてきた経験は誰にでもあるだろう。いくら次にネチネチ攻めてみたところで、その時に釣るのは不可能に近い。スポットを休ませねばならないとは、こういうことなのだ。
左前方側への遠い目線が不可欠であり、左側というよりは前方側への意識をもっと持つようにするといいだろう。
ここでフィッシングエルモならではの合言葉、【「バンク・バーナード・メソッド」を駆使してのショートポイント攻略は、僅か2キャストで決めろ!】 憶えておくといいだろう。
また、どうしても気になってしかたがない場合のみ、ボートポジションを大きくチェンジするために、大幅にスピードは落ちるが、「最後の3キャスト目」を入れてもいいだろう。
練習方法としては、とりあえず「エレキのスピードを中速以上に保つ」ことだ。
【習うより慣れよ!】 昔から日本に伝わる格言には素晴らしいものが多いとつくづく感心する次第だ。皆さん、ぜひ頑張っていきましょう! いい釣りできたらご一報を!
長くなりましたので、今日はここまででご了承下さいませ。岩橋氏はどんなスピナーベイトを使ったのだろうか?
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2011/10/30
フィッシングエルモ小話 「覚悟はあるか?」 最終章その4 にんにくとステーキとバスフィッシング 【フィッシングエルモ・オリジナルDVD第4弾】 順調に撮影続行中!【「ジャーキング」でさらに濃い~内容が!第4弾はナント、みなさんが知りたくてうずうずの!「王道チューニング編」!】 乞う、ご期待! 『今からでも、「真のテクニック”ジャーキング”」にトライしてみませんか?!』 孤高のアングラーのみなさん、いつもありがとうございます! の巻。
続きものです。
お目汚し、お許しください。
今回が第4回目、最終章となります。
コチラの過去記事からどうぞ。
http://fishingelmo.blog.ocn.ne.jp/americanlure/2011/10/post_2d5f.html
http://fishingelmo.blog.ocn.ne.jp/americanlure/2011/10/post_d76d.html
http://fishingelmo.blog.ocn.ne.jp/americanlure/2011/10/post_8e17.html
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「乾杯!」
店長らしき男が贔屓にしている穴場のステーキ屋の神戸牛に舌鼓を打ちながら、話は多岐に及んだ。
気分はますます乗ってくる。
”ここ数カ月まともに人と会話したことがなかったからか? うれしいのか、俺?” 苦笑いを噛みしめる。
「ほお~~、そんな偶然があるもんやねんな!
それにしても5日間かあ~~。そんなに釣れないと泣きたくなってたんちゃう?
でもな、それでええねんで。 その方がええ。
最初の1尾まで時間が掛った人の方が、ずっと上手くなるから。」
偶然の湖上での出会いが(正確には桟橋付近の地上だが)、笑い話のように語られる。
となると自然に先程の昔のヒット曲の話が蒸し返される。
というか、自分から蒸し返す。
今まで生きてきて学んだ教訓のひとつだ。つらいことこそ笑っちゃえ、だったかな。
よしっ、と意気込むが、俺にとってはショパンの別れの曲みたいなものか?あの曲が?柄にもなくどうでもいいことをふと考えてしまう。
自分がショパンを知っていることに驚く。もちろん別れの曲がどれなのかは知らない。やれやれ。心ここにあらずだ。
”あかん、あかん、笑いだ、笑い。ここは関西だろ!” 新米の浅草芸人が初めて関西の舞台を踏む時さながらの気合いでぶつかっていく。
「上田正樹の”悲しい色やね”を、歌いながら近づいて来られたから、泣きだしたくなりましたよ~~~。
5日連続ぼうず街道まっしぐらの俺ですからね。
バイトもいっさい、追いかけてくる魚も全くなしですよ。
泣いたらアカンって言われてもねえ~~~...」と俺。
「それは深読みしすぎですよ。勘弁して下さいよ。」と笑いながら岩橋さん。
「このこんがり焼かれたにんにくがね、いけるやろ?!」 元気を出せといわんばかりに店長がすすめてくれる。
「あっ、ほんとだ!うまい!うますぎる!」 山盛りに盛られたにんにくをつまみながら本当にびっくりする。
翌日の口臭がちょっぴり気になるが、これは癖になる味だ。う~~ん、たしかに。
”いや、どうせ俺には彼女もいないし、仕事もどうなるかわからない。
明日もたいして誰とも会わず釣りをするだけであろうに、なんで口臭なんて気にする?
馬鹿みたいだ。それほどショッキングだったってこと?”
「ステーキ屋で肉にばかり気を取られる奴おるやんか、ありゃあかんわ。
見えバスしか気にしてない奴と一緒やで。
にんにくの凄さに一生気づかん奴やで。」
店長が難しいことを、いや意味不明のことを言っている。
「単ににんにくを焼くだけだけど、この味が家庭では絶対に出せないんですよね。
無理なんですよ。
単純なことほど難しい。簡単なことほど大切。
ロッドワーク、ジャーキングも同じですよ。」
なんだかまたもやしれっと大切なことを伝えてきたかのような岩橋さんに、
店長が「そうだな。」と同意している。
”なんなんだ、この二人。 冗談なのか本気なのかわからない。
これって関西風ジョーク? ツッコミしなけりゃマズイ?”
ますます俺の頭の中は混乱する。心はまたもやふわっと別のところへ飛んでいくかのようだ。
”まあ、たしかに思い出すのさえつらいが、仕方がない。 実際に起きてしまったことだ。
覆水盆に返らずって自分で言ってたじゃないか、仕事のことは。
なのにどうしてあのことだけは.......”
くよくよしている自分が恥ずかしすぎて、ここではけっして口に出せないが、釣りではなく半年ほど前の新幹線のホーム上でのショッキングな出来事が頭から離れない.......
完全に仕事のことは忘却の彼方だけど.......
あのロマンチックでもなんでもない別れの場面が思い出したくもないのに、どっと無理やりにも俺の心の扉をこじ開け押し寄せてくる.......
話題はまたあの曲の話に戻っている。
「ああ~、たしかに、上田正樹の声は味があってええなあ。 ブルースがきっちり入ってる。 いい曲だ。」と全員が声を合わせる。
「やっぱ魂がこもってないと、ブルースがわからんと、あかんですよね!」と、個人的ないきさつから、どうしてもその曲を好きになれない俺までも、ぎこちない関西弁でそう言っている。
自分が案外調子がいいことに初めて気づく。何年ぶりだろう、こんな感覚。
関西人にとっては特別な曲、大切な曲だとは、まだ関東住まいだったころ嫌というほど関西人の同僚から聞いていたことを思い出す。
関西人にとっての常識を覆すなんてとんでもない。そんなことはけっして許されない。
一旦口に出した途端、良好な関係がすぐに壊れる。 すべてが敵に早変わりする。
”変身~~!”というくらいに。
四面楚歌になった会社での嫌な一件がふとよぎった俺は、忘却の彼方じゃなかったのかよと戸惑いながらも、口にしっかりとチャックを締め直す。けっして口を滑らせてはならない。
すると店長が思い出したように大声を上げた。
「あかん、あかん! 絶対にあかん!
たしかに彼はいいシンガーやと思うで。魂が入ってるもんな。
けどな、あれって完璧なパクリやで!
彼は悪くないけど、作曲したと言い張る奴はかなり痛いで...
だってな、日本でヒットする10年くらい前に出ていた、”スカイラークってバンドのワイルドフラワー”って曲と、まったく一緒やから.......
今のご時世やったら、違う意味でパクられちゃうかもな.......」
「ええぇ~~~!! そうだったんですか!!」
「今度、動画見せて説明するわ。
でも、まあ、ええ歌詞やな。 逃げたらあかん、逃げたら。 ってところが。
曲はパクリやけど歌詞と歌手は許せる。
かな?! せやな?! どない?!」
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後から聞くところによると、なんだか馬鹿らしくなった俺は、さんざん酔いつぶれ、
「ちくしょう、パクリの大先生め~~」と、うわ言を言い続けていたそうだ。
「悲しみをみんながですね、あの湖に捨てに来るから、それで水が悪いんですよ。だから釣れないんですよ。」と意味不明のセリフを繰り返していたそうだ.......
迷惑にもいくらうながされても席を立たず、深夜まで飲み続け、まるで駄々っ子のようだった。
らしい。
「そうだよな。それじゃあ釣れないよな。お前のせいじゃないよな。」 初対面の岩橋さんがそんな相槌を打ちながら、親切にも介抱してくれたそうだ。涙が出るほどありがたかった。
あのステーキ屋の大将には次に行った時に謝罪するつもりだ。
で、その翌日も、その翌々日の今日も、同じ湖でボートを出した。
もちろん1タックルしか積んでいない。
昨日はボート屋の親父に挨拶すると、「朝から餃子でも食べてきたんですか?」とつっこまれ、”すまない”と呟きながら出船した。
3人ともとんでもない息なのだろうと想像するとちょっと笑えた。
そして今日初めて、「ラトリンログ」でバスを釣ることができた。
サイズこそたいしたものじゃなかったが、俺の繰り出すロッドワークに反応してくれて、ルアーめがけて何尾も浮いてきたのだ。バイトの瞬間まで丸見えだった。
7日目の奇跡だった。
嬉しすぎて店長と岩橋氏の両方に思わず電話で報告したくらいだ。
まるでスローモーションのように脳裏に焼き付いている。
また、なによりも驚いたことだが、その瞬間から、まるで霧が晴れたように嫌なことをいっさい、きれいさっぱり忘れ去ることができた。
俺はなんだか生まれ変わったみたいだ。
今日も俺はひとつ教訓を得た。
覚悟があれば奇跡が起こせる!
そしてしみじみと、バスフィッシングって素晴らしい、心からそう思った。
(おわり)
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拙ブログをいつも応援していただいている全てのアングラーに心より捧げます。
全国各地で、エルモスタイルを孤高にも実践してくれて、いつも本当にありがとうございます。
遠くで頑張っていらっしゃるアングラーの皆様、けっして孤独ではないです。
ここに仲間がたくさんいますので、どうか末長くお付き合いください。
そのことを伝えるためにも、お礼の気持ちを込めまして、
いつもとは少しばかり趣向を変えまして、拙い長すぎる小話を書かせていただきました。(汗)
どうかお目汚し、お許しくださいませ。^^;
貴殿たちの熱きスピリットこそが本当にかけがえのない宝物です。
お元気でいらっしゃいますか?
お仕事は順調ですか?
お一人お一人にお聞きしたいことは山ほどありますが、
これから寒くなりますのでくれぐれもご自愛くださいという言葉に代えて筆を置かせていただきますね。
それと、現在、「フィッシングエルモ・オリジナルDVD 第4弾」の撮影が順調に進行中ですので、お知らせさせていただきます。
もちろんまだまだ「ジャーキング」に関する内容が続きます。
さらに濃い~~内容になっていますので、どうかご期待くださいませ。
ではいい釣りできたら、ご一報を。